基本情報

所属
昭和大学 学部長直属 助教
学位
歯学博士(昭和大学)
(BLANK)

ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0001-8224-5770
J-GLOBAL ID
200901067598751469
researchmap会員ID
1000074115

かつて留学先でハイドロキシアパタイト生成時の微量元素の影響を調べていました.しかしながら,硝酸カルシウムとリン酸アンモニウムを起点にした合成プロセスでしたので,結晶中に硝酸イオンとアンモニウムイオンが入り込むことは避けられません.水酸化カルシウムスラリーにリン酸を滴下する方法もありますが,これはこれで空気中の炭酸イオンの混入を防ぐのは困難です.なにかうまい方法はないものか?と調べてみましたが見つからずに20年以上経過しました.たまたま歯科材料としてポリリン酸という物質が登場して,リン酸を加熱合成して作成してみました.これもたまたま教室に酸化カルシウム粉末が大量にあり,ひょっとしてこの2つをまぜただけでハイドロキシアパタイトになるのではないか?と考えて混ぜてみました.とても激しい反応が起こったのですがモネタイト結晶にしかなりません.水酸化カルシウムは余ってました.それでは水熱を試してみたところ,長径がミリに達する巨大結晶が生成しました.歯科ではフッ素の効果が言われていますので,そのくらいの大きさがあればフッ素がどのくらいの速度で効果を出すのか調べられそうです.やってみたところ,500ppm以下では何も起こりませんでした.それを超えるとCaF2が生成しました.リン酸が放出されるはずだけれど,それはどこに行ったのか?水酸基のフッ素置換のほうが容易に起こりそうなものですが,実際には検出できませんでした.本当にフッ化アパタイトはできないのか?どういう反応でCaF2になるのか?疑問は多々あったのですが,定年退職とコロナ禍が同時にやってきてしまい,その段階で停止しています.


経歴

  6

論文

  49

MISC

  58

書籍等出版物

  6

講演・口頭発表等

  47

担当経験のある科目(授業)

  3

共同研究・競争的資金等の研究課題

  7