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2016年11月

J-PARC 3GeV陽子シンクロトロンにおける1MW運転時のビーム損失とその低減

Proceedings of 13th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan (インターネット)
  • 發知 英明
  • 原田 寛之
  • 加藤 新一
  • 金正 倫計
  • 岡部 晃大
  • Saha P. K.
  • 菖蒲田 義博
  • 田村 文彦
  • 谷 教夫
  • 渡辺 泰広
  • 山本 風海
  • 山本 昌亘
  • 吉本 政弘
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開始ページ
61
終了ページ
65
記述言語
日本語
掲載種別

J-PARC 3-GeV RCSでは、2015年の夏季作業期間にRF電源の増強を行い、その直後の10月より1MWのビーム調整を再開した。10月のビーム試験では、RFフィードフォワード調整やペイント入射の導入により、縦方向のビーム損失や空間電荷由来の横方向のビーム損失を最小化させると共に、色収差や加速過程のチューンをコントロールすることでビームの不安定化を抑制することに成功した。また、その後のビーム試験では、新規導入した補正四極電磁石と共にAnti-correlatedペイント入射を併用することでペイント入射範囲の拡幅を実現し、その結果、入射中の荷電変換フォイル上での散乱現象に起因したビーム損失を大幅低減させることに成功した。2015年10月以降に行った一連のビーム調整により、1MW運転時のビーム損失は、十分に許容範囲内といえるレベルにまで低減された。本発表では、ビーム増強過程で実際に我々が直面したビーム損失の発生機構やその低減に向けた取り組みなどを中心に、RCSビームコミッショニングの進捗状況を報告する。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5056917

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