2014年11月
磁性材料製ビームパイプ及びベローズを用いたビームロスの低減
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A
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- 巻
- 763
- 号
- 開始ページ
- 329
- 終了ページ
- 339
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1016/j.nima.2014.06.062
加速器において真空容器外部からの不要な磁場をいかにして遮蔽するかは、安定なビーム軌道をつくる上で大きな課題である。J-PARC 3GeVシンクロトロン(RCS)ではビーム出射部に隣接する電磁石からの漏洩磁場によりビーム重心軌道が10mm程度ずれるという事象が生じていた。我々はビームから最も近い場所で、周りを高い透磁率を持った磁性材料で完全に覆うこと、すなわち真空容器を磁性材料化することが、最善の磁場遮蔽であるとの着想の下、磁気遮蔽性能及び高真空性能を兼ね備えた真空容器の開発を行った。熱処理を高真空中で行うことで、優れた磁気遮蔽性能と超高真空性能をもつ真空容器(ビープパイプ及びベローズ)を製作することができた。これらの真空容器をビームラインへ設置し、ビーム軌道を確認したところ目標どおりビーム軌道のずれを低減でき、結果、ビームロスを抑えることに成功した。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.1016/j.nima.2014.06.062
- URL
- https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5047128
- Scopus
- https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=84904283337&origin=inward
- Scopus Citedby
- https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=84904283337&origin=inward
- ID情報
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- DOI : 10.1016/j.nima.2014.06.062
- ISSN : 0168-9002
- SCOPUS ID : 84904283337