その他

2018年2月

広島大学大学院に提出した博士論文(言語生活の拡張を志向する説明的文章学習指導の研究─中学校カリキュラムの検討を中心として─)が,論文審査において次の4点で評価されました。


http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/4/46098/20180713111856932072/k7514_2.pdf
1.エンゲストロームの「拡張的学習」や「探究的学習」を国語科における学習構成理論として展開し,実践に根ざした研究成果を得た
2.教科書教材と他のテクストとを関連させ,学習者を社会参加の文脈に置いた言語活動を仕組むことをカリキュラムとして構成することにより,単元学習という手法によらなくても,学習者の言語生活の拡張を実現する学習指導が可能であることを明らかにした
3.読解指導と読書指導との連関という国語科の学習指導における解決しがたい実践課題に対して,教材構成や,言語活動を含めた単元構成という国語科カリキュラムの視点から,中学校の各学年の目標の段階性,系統性とともに示した
4.こうした研究に関して,一般教授学的学習理論,国語科学習指導論,先行する授業実践史,自身の実践個体史,実験授業を往還,融合させながら論を展開し,今後の実践研究の可能性を切り開いた
(論文審査担当者:主査 間瀬茂夫教授 審査委員 山元隆春教授・難波博孝教授)