共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年9月 - 2022年3月

仮設建造物の歴史ー19・20世紀ドイツにおけるバラック(木造仮設建造物)を例に

日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

課題番号
20K22027
体系的課題番号
JP20K22027
配分額
(総額)
1,820,000円
(直接経費)
1,400,000円
(間接経費)
420,000円

助成2年度(2021年度)は、前年度から引き続き、バラック(野戦病院)に関連する領域として、19世紀から20世紀にかけてのドイツを中心に軍事史および病院史と軍陣医学(Military Medicine)の歴史研究の文献および同時代の関係する文献の調査を行った。前年度は、本研究が対象とするドイツについて第一次世界大戦期およびその前後の時期の軍陣医学・医療の歴史研究状況について確認した。本年度は、第一次大戦期の野戦病院についての最新研究であるAlina Enzenberger (2021)Uebergangsraeume. Deutsche Lazarette im Ersten Weltkrieg および、ドイツの仮設建造物史の数少ない研究であるAxel Dossmann et al (2006)Architektur auf Zeit. Baracken, Pavillions, Container を中心に本研究の研究状況の確認および一次史料調査に向けての調査を行った。
また、新型コロナ流行の世界的な流行の終息が見いだせなかったため、ドイツの公文書館に対して、大戦前のバラックについての一次史料の綴りの複写を依頼し、電子データで取り寄せを行って、ドイツでの現地調査が困難な状況下での史料調査・分析に踏み出した。綴り丸ごとの複写依頼になるため、どこまで収集できるかは未知数の部分があるが、調査の可能性を広げるものと考えている。
有力な先行研究および入手可能な史料の拡大をおこなって、本研究が前年度より対象としている第一次世界大戦前後の時期のバラック(野戦病院)についての調査を進めた。その際には、前年度における空間についての方法論的な作業とのすり合わせに留意して行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K22027
ID情報
  • 課題番号 : 20K22027
  • 体系的課題番号 : JP20K22027