2020年4月 - 2023年3月
尿中スプライシング産物をバイオマーカーとした筋ジストロフィー治療評価系の検証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)に対し、エクソンスキッピングを誘導する治療法の臨床への応用が開始された。「DMDに対するエクソンスキッピング誘導治療」は本邦でも迅速承認を受けており、現在最も実績と有効性のある根治療法といえる。しかし、細胞レベルにおいてアンチセンスオリゴヌクレオチド(AS-Oligo)によるエクソンスキッピング効率には差があることが、想定されており、個々の症例における有効性を評価するバイオマーカーが無いことが治療を推進する上で妨げとなっている。申請者は尿中に排泄されるmRNAが筋組織におけるスプライシングを反映する可能性を着想した。そして、患者尿由来mRNAを解析することにより、個々の症例におけるエクソンスキッピング誘導治療の有効性を非侵襲的かつ簡便に評価するシステムを構築可能と考えた。本研究の成果により、臨床応用が開始されようとしているエクソンスキッピング誘導治療が大きく推進するものと期待される。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K08221
- 体系的課題番号 : JP20K08221