共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

刑罰政策における公衆の意識構造の実証的研究:「民意」をどのようにつかまえるべきか

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

課題番号
19H01425
体系的課題番号
JP19H01425
配分額
(総額)
17,160,000円
(直接経費)
13,200,000円
(間接経費)
3,960,000円

本研究の目的は、刑罰政策に関わる「民意」の正確な把握である。民主主義国家である以上、国家の政策が「民意」に沿うことに問題はない。問題は、制作担当者や政治家が、民意を誤ってつかまえる/理解することである。他方で、刑罰制度が適正かつ効果的に作動するためには、刑罰制度への国民の信頼が必要であり、そのためには、国民の期待と現実との間に大きな齟齬があってはならない。したがって、国民に支えられた適正で効果的な刑罰政策の実現のためには、「民意」を正確に捕まえること、その前提として、刑罰政策における公衆の意識構造を明らかにすることが必須の課題となる。
「民意」をつかまえるために、本年度は、短い問いの形を用いた大規模な電話調査(代表性を確実にするため、web調査ではなく電話調査の方法をとった)と、比較的少人数(8名)によるフォーカスグループ調査を実施した。本年度前半は、コロナ禍の影響で、フィーカスグループ調査の実施が不可能であったが、その間、質問事項を吟味し、よりよいものとすることができた。電話調査は7月に、フォーカスグループ調査は11月から12月にかけて実施した。調査終了後は、得られたデータの整理を行なった。なお、調査の分析のための理論研究として、過去の調査結果の再分析を行った論文をはじめとする研究論文5本を公表した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H01425
ID情報
  • 課題番号 : 19H01425
  • 体系的課題番号 : JP19H01425