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2016年9月 - 2016年9月

IoT 機器を活用した沿岸部地域向け自律分散型避難行動支援システムに関する共同研究


大地震や記録的な豪雨などの大きな自然災害が世界各地で発生している。東日本大震災以降、今後の大地震による巨大津波の襲来、集中豪雨、台風などの天災に備えることが喫緊の課題となっている。天災に備えて、情報通信技術(ICT)を活用した様々な災害活動・避難支援、情報共有支援システムが開発されているが、ICT研究の成果の1つの応用例として報告されていることが多い。また、災害研究の実情が反映されておらず、性能・機能評価のフィールド実験であることが多い。一方、災害の研究者によって、被災地の抱える多様な課題や天災に備えた対策・解決策が議論されているが、その知見・成果を十分に反映した避難行動支援システムの実現には至っていないといえる。本共同研究では、ICTに関するソフトウェアとハードウェア、災害(避難行動)を専門とする異分野の研究者が、津波からの避難行動支援に焦点をあて、災害現場の知見とICTを活用した避難行動支援システムの実現を目指す。