2017年1月
自閉スペクトラム症多発罹患家系の全エクソームシークエンスおよびフォローアップ研究
精神神経学雑誌
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- 巻
- 119
- 号
- 1
- 開始ページ
- 3
- 終了ページ
- 8
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)日本精神神経学会
自閉スペクトラム症の多発罹患家系において,稀な変異が発症に重要な役割を果たすことが示唆されている.自閉スペクトラム症の稀なリスク変異を同定するため,われわれは4人の罹患者(同胞2人,母方いとこ2人)を有する多発罹患家系の全エクソームシークエンスおよび症例・対照サンプル(243対667)を用いたフォローアップ研究を実施した.多発罹患家系の4人(発端者,罹患同胞,非罹患同胞,保因者と推定される母)について全エクソームシークエンスを行ったところ,2つの稀な短縮型変異(RPS24遺伝子Q191X変異とCD300LF遺伝子P261fsX266変異)を同定した.これらの変異は,フォローアップ研究の910サンプルでは検出されなかった.本研究により,2つの稀な短縮型変異(RPS24遺伝子Q191X変異とCD300LF遺伝子P261fsX266変異)が自閉スペクトラム症の候補リスク変異であることが示唆された.(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0033-2658
- 医中誌Web ID : 2017131979