本報告では,ビームのダイナミクスが2つのポテンシャル井戸を持つ磁気弾性系において生じるカオス振動を,制御の入力を決定する条件にWindowを設定し周期振動へと安定化することを試みた。制御方式はピラガスにより提案されている時間遅れフィードバックにWindowを用いたものを採用している。この結果,振動の時間応答,ポアンカレマップなどの制御結果が得られ,Windowを設定することによる制御効果の違いが確認された。