共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

観光地環境管理と市場活動の統合型計画技術「地域観光プランニング」の詳細化と実装化

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
17H00901
体系的課題番号
JP17H00901
配分額
(総額)
35,620,000円
(直接経費)
27,400,000円
(間接経費)
8,220,000円

昨年度に続き、研究課題は次の【A】【B】【C】の3つで進めた。
【A地域観光プランニングの精緻化】については、昨年度に整理した観光地の環境や空間の整備・管理と市場活動を統合するプロセスデザインや計画技術の要点について、不足事例の調査を進めた。観光地の環境や質の制御手法としての環境認証事例(若狭湾他のBlue Flag)や、非観光者向けも含む観光まちづくり情報の戦略的発信事例(長門湯本他)、都市計画法・建築基準法の適用除外規定を観光政策へ活用する事例(京都オーバーツーリズム対応、民泊誘導)、エコツーリズム推進とDMO推進を一体的に取組む事例(広島、下呂EDMO他)、温泉地の廃業宿泊施設の先進的更新事例(下呂・粟津温泉他)、パブリックスペース活用と許認可制度事例(メルボルン等)などである。また、「観光地ライフ・サイクル分析」を観光データの未蓄積地域でも行うためのUNWTO観光地持続可能性指標STIを活用した代替方法を検証した。
【B観光産業界との応答の取組み】としては、公民連携で観光地域の環境刷新に取組む地区で、地域観光プランニングの実証研究を進めている。「社会実験を駆使した計画推進」として河川/道路空間のレクリエーション活用や担い手発掘による観光事業推進(長門湯本温泉)、「人に紐づけた地域資源の棚卸しや観光に資する表現手法」として数十人のインタビューをデータソースとしたオーラルヒストリー(地域口述史)やフェノロジーカレンダー(資源歳時記)等の作成(高尾山)、世界遺産構成資産の周辺地域を含めた地域観光への展開手法(富岡製糸場)などである。
【C地域観光プランニングの推進人材育成プログラムの開発】 としては、これまで2年間実施してきたwebゼミ+短期合宿ワークショップ「地域観光プランニングカレッジ(長門湯本温泉、ニセコ地区で開催)」の特徴や観光地域へ果たし得る役割を考察し論文化した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H00901
ID情報
  • 課題番号 : 17H00901
  • 体系的課題番号 : JP17H00901

この研究課題の成果一覧

論文

  1

書籍等出版物

  2