博士への長い道:京都大学大学院文学研究科の場合(2014年度版)

言うまでもありませんが,ここここのパクリです.


この文書では,京都大学大学院・文学研究科・現代文化学専攻・科学哲学科学史専修の博士後期課程を,2012年3月に研究指導認定退学し,2014年12月に博論を提出,2015年3月に学位を取得するというケースを扱います.ただ僕の場合は,2012年8月から在外研究(ドイツ)しており,博論を提出した時点では海外在住でした.その点では少し特殊かもしれません.京大の文学研究科の課程博士を取るために必要な書類などの規定はそれほど難解ではなく,また教務掛が公開している説明もかなり詳しいため,指導教員から十分な情報を得ていればこの文書を読むことなく対応可能だとは思いますが,参考にはなると思います.とは言うものの,この粗雑な内容のメモにはもちろん何の保証もありません.ご注意くださいませ.


1. 概要


最近の人文系博士後期課程の院生としてはごく普通の経過をたどったのではないでしょうか.

  1. 1年目の4月に「博士論文研究計画書」「研究題目・希望指導教員届」を出す
  2. 1年目の3月に「博士論文作成計画書」「研究報告」を出す
  3. 2年目の4月に「研究題目・学修及研究計画届」を出す
  4. 2年目の3月に「研究報告」を出す
  5. 3年目の4月に「研究題目・学修及研究計画届」を出す
  6. 3年目の12月に「課程博士論文資格申請書」を出す
  7. 3年目の1月に「研究報告」を出す
  8. 6年目の12月始めまでに博士論文を出す
  9. 口頭試問を受ける
  10. 3月の研究科会議に間に合うように最終稿を製本して提出する
  11. 博士の学位をもらう

以下時系列に沿って説明していきましょう.


2. 在学中のもろもろ


博士論文研究計画書


修士論文を出し,口頭試問で絞られ,去就の定まらぬうちに予餞会が開かれたので先生方の表情から結果を読み取ろうとするも失敗し,と思っていたら博士後期課程への進学許可が出て,やれやれという感じに鴨川でぼーっとするのが気持ちいいころに書く書類です.各回生の間に何をして,どんな博士論文を書くつもりなのかを説明する書類ですが,せっかくの機会なので少し真面目に書いてみましょう.さもないと僕みたいに苦労します.


研究題目・希望指導教員届


題目は上の研究計画のものです.指導教員は,修論のときの先生方にそのままお願いしました.


博士論文作成計画書

  1. 論文の主題
  2. 現在までの研究状況
  3. 今後の進展の見通し
  4. 自己の研究の国外内における位置付け

について書きます.「博士論文研究計画書」との違いがよく分からないのですが…….


研究題目・学修及研究計画


その年度の研究のテーマと,どういうことをするつもりかを簡潔に書きます.せっかくの機会なので,ちゃんと計画を立てましょう.さもないと,僕みたいに苦労することになります.


研究報告


毎年度末に出すものです.「独立の研究論文としての資格を有するもの」という規定がありますが,その年に何か論文が出ていれば,それをもって研究報告に代えることができます.この規定にはD1のときにお世話になりました.D2とD3のときは,その頃(興味本位で)調べていたことについて真面目に書きました……が,結局博士論文に直接効いてこなくて残念(いつかは水子供養をしてやらねばなりません).真面目に書くのはいいですけど,博論に組込めるようなものを書いた方がいいでしょう.さもないと僕のように苦労することになります.


課程博士論文資格申請書


博士論文の章立てと,節ごとに簡単な要約をつけました.この文書は英語で書きました.これが審査に通れば,課程博士論文の提出資格を得ることができます.この資格は,研究指導認定退学後,3年間有効です.つまり,3年以内に博論を提出しないと,課程博士論文の提出資格は失われます(もちろん論文博士なら,3年経っても提出はいつでも可能です——論文審査料57,000円(2014年度)がかかりますが).僕は2012年3月に資格を得たので,2015年3月までに学位を得ないとならないことになりました.3年間とはいっても,厳密には2014年12月はじめまでに論文本体は提出しないといけないのですが.


3. 博士論文の準備


京都大学文学研究科博士論文執筆要項」 なる文書はありますが, 何よりも重要なのは審査委員の先生方との打ち合わせ・相談です.また,課程博士論文を出すための各専修の内規のようなものがあれば,それももちろん重要です.


使用言語


「論文には原則として日本語を用いる」とありますが,「但し,専修によって認められた場合にはその他の言語で書いてもよい」という付け足しのおかげで,先生方のOKが出れば言語は不問になります.僕は「英語で書きたいんですけど……」と先生方に言ったらOKが出たので英語にしました.ただし,「主論文要旨」は日本語でないといけません.


体裁


A4,両面印刷としました.


用紙・論文書式


「欧文の場合,ダブルスペースに印字する」とありますが,これも先生方に相談した結果,シングルスペースにしました.相談といっても,「ダブルスペースにした方がいいんですかね?」「別にいい」と,3秒で終わりましたが….それにしても,「用紙・論文書式」の先頭に「和文手書きの場合」というのが来ているところが,流石に京大文学部という感じですね.


論文の構成


無視しました.統一が取れていればいいのではないでしょうか.正直,こんな規定に沿っていると,特に歴史系の人は文献の引用で途方に暮れることになるのではないでしょうか.僕はChicago Manual of Styleに沿った(つもりの)形式で書きました.


4. 博士論文の提出


2014年度は,年度末までに学位を取りたい場合,12月1日から12月3日の間に提出せよとのことでした.


提出に必要な書類のひな形は,文学研究科のウェブサイトからダウンロードできます.それぞれの書類は,とりあえず博士学位論文審査出願手続についてを参照して準備すれば問題ないと思います.親切なことに,履歴書や論文目録のサンプルもついています.提出する書類は,

  1. 学位審査願
  2. 論文
  3. 論文全文データ(pdf)
  4. 論文目録
  5. 履歴書
  6. 主論文要旨
  7. 博士学位論文の公表方法について
  8. 公表用論文要約
  9. 委任状

ですが,一部は後日提出することも可能です(後述).


僕は,直接京都に赴いて提出することは不可能だったので,代理人を通じて提出することにしました.教務に電話して確認したところ,それでも特に問題はない,とのことですが,一応委任状があれば確実とのことでした.ただし,どうしても直筆でないといけない書類(学位審査願)があり,それは事前に郵送する必要がありました.


11月11日:学位審査願と委任状の発送


記名押印か直筆署名が必要とのことで,署名した書類を作って,代理人に郵送しました.代理人に僕の印鑑を預けていれば,国際郵便という不確実な手段に訴えなくてもよかったのですが,仕方ありません.


時間に余裕をみて,11月11日にベルリンから京都へ発送しました(到着したのは20日だったようです).この時点では,提出日が厳密には分かっていなかったので,委任状と学位審査願はそれぞれ12月1日版・12月2日版・12月3日版と三つのバージョンを作りました.


12月1日:論文の提出


簡易製本した論文3部


論文は,本当は4部出さないといけませんが,12月はじめの提出日に出したのは3部です.この3部は審査用で,簡易製本(生協でカバーを買って製本機で製本するやつ)で提出してもよいことになっています.ということは「堅牢な製本」で出すのが本則なのかと推測されますが,まあいいでしょうということで,代理人に博論のデータを送って印刷してもらい,3部,簡易製本してもらいました(12月1日).


残りの1部は「堅牢な製本」でなければならないのですが,それは口頭試問の後でもよいそうなので,後回しにしました.


論文全文データ


口頭試問の後でも可ということだったので,後回し.


論文目録,履歴書


書式は博士学位論文審査出願手続についてにサンプルがあるので問題ないと思います.


ところで,学位論文審査の手続きについてご注意いただくこと(課程博士)という文書を見ると,「『履歴書』『論文目録』は事前に下見を済ませてください」という文言があります.この「下見」というのが何を意味するのかよく分からなかったので教務に電話したのですが,特に何かしらのテクニカルタームであるというわけでもなく,単に「よく確認する」というくらいの意味らしいです.


履歴書を作成する際には,高校の卒業日が必要です.「分からない場合は3月31日にしておけ」という指示がありますが(それなら必要なのか?),確実を期して高校に電話しました.3月3日に卒業していたようです.雨だったことはよく覚えているのですが,こういうのはどうも苦手です.


主論文要旨


6000字書きます.(博論を公開しないと決めた場合)「公表用論文要旨」にも転用されます.


博士学位論文の公表方法について


課程博士の場合,学生番号が必要です.僕の場合は,学籍を失ってから2年半も経つ以上,もちろん手元に学生証なんてなかったのですが,上の「課程博士論文提出資格申請書」のデータがパソコンに残っていたのでそこから転記しました.


電話番号は実家のものにしておきました.


論文題目は,欧文の場合は和訳をカッコ内に併記する必要があります(はい,ひっかかりました).


全文公表・要約公表の別は,要約公表を選びました.この場合,下の(要約の)「公表開始可能日」は「学位授与後即時公表可」を選択しなければなりません.


「要約公表とする理由」は,「出版刊行の予定がある」を選択しました.博論から切り出して論文を投稿したり,博論を本にするような場合はこれでいいでしょう.


「要約公表とする期間」は「未定」にし,その理由を「出版予定が確定しておらず,出版社との交渉が行えないため」としておきました.


このExcelデータは教務掛にメールで送付する必要があります.また,最後に,主査から印鑑をもらって,紙媒体でも提出する必要があります.これは,代理人を通じてお願いしました.


余談ですが,このデータ,英数字のフォントがMS 明朝などということになっていたので,せめてと思ってTimes New Romanにしてみました.そんなところに時間を使う余裕があるのかと怒られそうですが…….


公表用論文要約


後回しにしました.


まとめ:12月1日に出したもの,後回しにしたもの


結局,12月1日に,代理人を通じて紙媒体で提出したのは,

  • 学位審査願(と委任状)
  • 簡易製本した論文3部
  • 論文目録
  • 履歴書
  • 主論文要旨
  • 博士学位論文の公表方法について(主査の印鑑が押されたもの)

で(実際には代理人の都合でこれらの提出は2日になったようです),こちらからメールで教務掛に送付したのは,

  • 博士学位論文の公表方法について(Excelデータ)

でした.

後回しにしたのは,

  • 堅牢な製本を施した論文1部
  • 論文のpdfデータ
  • 公表用論文要約pdf版

です.


1月27日:口頭試問を受ける


京都へ.なんと風邪を引いてしまいましたが,僕の場合は特にトラブルもなく,いろいろ怖い思いをしただけで済みました(精進します……).先輩方にはさまざまなアクシデント(あるいは飲み会話のネタ)が発生したようです.大学というのは奥深いものです.

あと,うちの場合,口頭試問は非公開(密室状態)です.審査委員3名と僕だけで2時間ほど議論しました.これは気楽に色々なことを議論できるので,それ自身としては悪いことではないと思います.


最終版の〆切が伝えられるのもこのときです.3月の研究科会議(3月13日)に間に合うように,製本した最終版の論文を提出せよ,とのことでした.


3月2日:最終版と公表用論文要約の提出


教務に博論最終版のデータを,主査に公表用論文要約のデータを送ります.後者はWordのdocファイルでの提出を要求されました.


同日に,製本業者(石川特殊特急製本会社)にも製本を依頼しました.が,うまく話が伝わっていなかったらしく,かなりギリギリになって(3月12日)代理人のもとに現物が届くことになってしまい,反省.


製本業者には,表紙と背表紙に入れる文字を指定します.題目と氏名だけしか入れてはいけないそうです(大学名などは不可).英語で博論を書いた某先輩の例にならって,和文だけのタイトルにしましたが,やはり英語で博論を書いた某同期は英文でタイトルを入れており,それでお咎めなしだったそうなので,ちょっと失敗したかも…….


3月13日:研究科会議


本人には関係ありません.特に何も言われないということは,通ったということでしょう,おそらく…….


3月23日:博士の学位をもらう


大学院の学位授与式は3月23日.はい,出席できません.というわけで学位記はそのうち京都に行ったときに回収することになります.


6月1日:学位記を回収


学会で一時帰国したついでに,大学の教務に寄って学位記を回収.このとき,免許証などの身分証が必要です.普通に書類をもらう感じなのかなと思ったら,教務の方が「おめでとうございます」と言いながら両手で渡してくれたので,なんだか恐縮してしまいました.

7月1日:教務から製本に不備ありとのメール


出張中に教務の方からメールが.曰く,「提出してもらった博論の製本に不備があるので再提出してほしい」とのこと.具体的には,1冊の冊子のなかに,論文本体が2部入っているらしい……(ということは,本来の倍の厚みがあるということですね).とりあえず,日本に本帰国してから対処するので,お盆明けまで待ってほしいと返信しました.

8月6日:製本会社と差し替え版の作成についてコンタクト


製本会社に事情を説明するメールを送信したところ,すぐに返信が来て平謝りされました.論文の再作成については,費用は製本会社が持ってくれるとのことでした.過去のメールから,元データと,発注の詳細を取ってきて送付し,差し替え版の作成を依頼しました.

8月19日:差し替え版を教務に送付


宅配便で自宅に差し替え版が届いたので,郵便局から大学の教務の担当者宛にレターパックで送付しました.

8月24日:教務から確認メール


教務の方から,図書館に差し替え版を収めたとの連絡.不備のあったものについては,僕が年内に京都に出張する用事があるので,とりあえずそれまで預かっておいてくれるとのこと.破棄してくれても一向に構いませんけどね…….



5. 働き具合


大雑把ですが,以下のような働き具合だったようです.バージョン管理はSubversionを使い,この図はStatSVN 0.7.0で出力しました.ただし,付録や,文献一覧に関するデータは除外して集計してあります.


進捗状況のグラフ


2013年2月に作成を開始しました(Subversionのリポジトリを作りました).最初の勾配が急なのは,すでに日本語で書いた論文や原稿などを英語に直す仕事がメインだったからです.直後の平坦な部分(2013年の4月から6月にかけて)では,付録の作成,文献の読み込み,別の仕事に時間を使っています.その後はコンスタントに頑張っていますが,2013年の年末あたりはオランダ語の資料を読むのに難渋して停滞しています.それが過ぎると快調に飛ばしていますが,2014年の5月末から6月頭にかけて学会発表が連続したため,その付近は死んでいます.さすがにヤバいと思ったのか,2014年の夏はたくさん書いていますね.9月に入ると分量的にはさほど変わらなくなりますが,これは書き直したり,全体の調整をしたり,といった作業がメインになったからです.12月に提出したあとは,もうあまり手を入れることはしていません.試問(2015年1月)の後,すこし修正する機会を与えられたので,3月の直前に改訂作業を行っています.


6. 雑感


全体のストーリーを意識するのが何よりも重要です.……もちろんこんなことは卒論のときから言われていることなのですが,史料に本筋とは関係ないけど面白い話が書いてあったりする場合,それをなんとか論文に組み込みたいという誘惑に打ち勝つのはなかなか難しいことです.


スケジュール管理も重要です.博論を提出しようという人の場合,教えることが仕事に入ってきたり,日銭を稼いだり,あるいは他の仕事(翻訳とか)が入ってきたりして,純粋に学位論文に集中する時間を確保することは困難だったりします.大先輩の言う通り,毎日5分でも(あるいは寝る前10秒でも)博論に触れる時間を作り,自分の中で博論に関する記憶を絶やさないことが重要です(これは本当に役立ちました).


7. その他博士後期課程に関すること


「研究指導認定退学」にまつわる諸々


翻訳を出版する際に訳者経歴を書く必要があったので,教務に確認しました.

少し古い書籍では,著者の経歴に「単位取得満期退学」という表現が見られることがありますが,これは昭和期にすでに廃止され,「研究指導認定退学」という表現に変更されました.博士後期課程では,毎年度の研究報告およびその認定などはありますが,特に単位を取得することはないので,実態に合わせて変更した,ということのようです.また,「学修認定退学」という表現は公的には採用されたことがなく,誤りだそうです.おそらく,研究指導認定退学するときに発行される「学修証書」と混同されているのだろうとのことでした.

僕のように,2012年に研究指導認定退学してから3年後に博論を出し,課程博士の学位を授与された場合には,履歴書の書き方は次のようになるそうです:


2012年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学
2015年 同上修了.京都大学博士(文学)

すなわち,課程博士の学位を授与された時点で,大学院博士後期課程を修了したという扱いになります.研究指導認定退学となってから,学籍は失っているのですが,それでも2015年に修了となるらしいです.したがって,学位を取得したからといって,上の経歴を


2012年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了
2015年 京都大学博士(文学)


などと書き換えるのは,詐称にあたるようです.


文学研究科における博士の学位というものについて


その昔,日本の博士の学位というものは,特に人文系においては,研究人生が一段落着いたら取るものとされていました.なので,30歳そこそこで課程博士を取るなんてことはほとんどなく,就職して10年でも20年でもかけて大きな研究を本にまとめ,それから論文博士を取る,のが普通でした.


1991年に学位規則が改正されるとともに(このことは,文学の学位の名称が,「文学博士」から「京都大学博士(文学)」(京大から授与された場合)に変わったことに表れています),博士号の位置付けは文学研究科においても大きく変わり,課程博士を出す方向へと舵が切られました.しかし,僕の周囲には,3年で博士号を取ることに対しては未だに抵抗感があったように思います.それでも最近は博士号を取得しなければ(ただでさえ少ない)就職のチャンスがほぼゼロになり,非常勤講師のコマを得るにも選択肢が狭くなるため,研究指導認定退学後の3年の期限をギリギリまで使って何とか課程博士論文を書く(つまり,博士後期課程に上がってから6年で博士論文を書く;休学を駆使すれば9年),というのがここ最近の傾向であったように思われます.


この,「6年(から9年)で博士論文を書く」という慣習は,今後は「3年で博士論文を書く」というものになっていくと思われます.というのは,日本学術振興会が,特別研究員PDへの応募資格として,人文系であっても博士学位を含めることを決定しているからです(http://www.jsps.go.jp/j-pd/data/seido_kaizen.pdf). 「平成30年度新規採用者から」ということなので,2017年(平成29年)春に応募する人からは学位(の取得見込み)が必須になります.どう頑張ったって,今まで6年(から9年)かけて書いていたものが3年で書けるようになるとは思えませんので,これは,3年で書ける(薄い)論文に対しても学位を授与せよ,という政策的な誘導なのでしょう.あるいは,時間をかけたい場合は,奨学金を取って海外の大学院で学位を取るように,ということなのでしょうか.


今後,博士後期課程に,さらにアカデミックに進もうとする院生の方は大変だと思いますが,修論を書くときから博論まで見据えた研究計画(ええっそんな無茶なっ)が必要になるものと思われます.(ついでに言うと,PDに申請するときは,博士後期課程在学時のテーマの単なる延長ではない,新しい研究課題に挑戦できると期待できるような研究テーマが要求されます.これはいったい……)