共同研究・競争的資金等の研究課題

2000年 - 2001年

BACを用いたGTPシクロヒドロラーゼI変異疾患の変異同定系の確立

Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology  Grants-in-Aid for Scientific Research(奨励研究(A))  奨励研究(A)

課題番号
12771458
体系的課題番号
JP12771458
担当区分
研究代表者
資金種別
競争的資金

本年度は前年度に引き続き以下の研究を遂行した。GTPシクロヒドロラーゼI(GCH1)遺伝子欠損患者1名の解析では、遺伝子の全域をカバーするように設定した9つの領域の計60kbをLONG-PCR法により増幅し、その断片をエンハンサートラップ法を用いてプロモータ活性を変化させる領域を探索した。当初の目標ではalleleによる発現量の差の検出が期待されたがこの患者では見つからなかった。しかしその過程で2領域中に新規のエンハンサー活性と1領域に抑制性配列を有することを発見できた。これらの活性を持つ領域を今後同定することにより、GCH1の発現制御機構の新たな側面が明らかになると共に、神経系と免疫系における発現制御のクロストークについて知見が得られるものと期待される。GCH1優性変異疾患のDRD患者1名の解析については、20kbの領域の塩基配列を決定したところおよそ30塩基の多型を検出した。そのうち上記のエンハンサー領域にも多型がいくつか含まれていることから遺伝子の発現量に影響する可能性がある。また健康なコントロールとの比較により、日本人特有の多型を有するalleleの存在が強く示唆された。これらの多型の解析については今後さらに研究を進めていく計画である。以上の変異や多型が発現制御に関わるかどうかを最終的に判断する系の確立については、BACを用いていくつかのコンストラクションを試みたが、...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/12771458
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-12771458
ID情報
  • 課題番号 : 12771458
  • 体系的課題番号 : JP12771458