2017年8月
両側性の寛骨臼形成不全股における三次元評価 骨性被覆と疼痛の関係
Hip Joint
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 43
- 号
- 1
- 開始ページ
- 605
- 終了ページ
- 607
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本股関節学会
両側の寛骨臼形成不全股でcurved periacetabular osteotomyを施行した38例を対象に、疼痛が最初に出現した初回手術側と反対側の骨性被膜を三次元評価し比較した。画像評価は1mmスライスのCT DICOMデータとZedHipにより行った。冠状面において骨頭中心から寛骨臼外側縁と垂直方向に引いた線の角度をLCE、寛骨臼外側縁と寛骨臼窩を結んだ線と水平線との角度をARO、寛骨臼外側縁と涙痕下端を結んだ線と水平線との角度をSharpとした。矢状面において骨頭中心から寛骨臼前方/後方縁と垂直線との角度を各々ACE・PCE、前方縁と後方縁を結んだ線と水平線との角度をAcetAVsとした。横断面において骨頭中心から寛骨臼前方/後方縁と水平線との角度を各々AASA・PASA、寛骨臼前方縁と後方縁を結んだ線と垂直線との角度をAcetAVaとした。その結果、ARO、LCE、PCEにおいて初回手術側の方が寛骨臼形成不全の程度が有意に大きかった。ARO、LCE、PCEが疼痛に関係していたが、AROは寛骨臼の絶対的パラメーターであり、相対的パラメーターであるLCE、PCEとは異なるパラメーターとして重要であると考えられた。
- ID情報
-
- ISSN : 0389-3634
- 医中誌Web ID : 2018056362