2002年2月
ナトリウムプール水素ガスバブリング試験
JNC-TN9400 2002-009
- ,
- ,
- 開始ページ
- 41
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
ナトリウムーコンクリート反応発生時に発生する水素ガスの空気雰囲気下での燃焼挙動を調査することを目的として、「ナトリウムプール中水素ガスバブリング試験」を実施した。試験では、大規模ナトリウム漏洩燃焼試験施設SAFIREの小型密閉試験装置FRAT-1(内容積3立方米)を用い、内径9.7cmのナトリウム燃焼容器中で約500$^{\circ}C$に加熱したナトリウムを燃焼させた。 そして、過去のナトリウムーコンクリート反応試験で得られたデータを参考にして、最高 9.5$\times$10の-3乗Nm3/m2secの流量で水素ガスを年少するナトリウムプールの液中から供給し、水素の燃焼挙動を調べた。ナトリウムプール水素ガスバブリング試験から以下の結果が得られた。1)ナトリウム燃焼とともに燃焼(消費)される再結合割合は99\%以上であることを確認した。 2)ナトリウム液中から供給された水素は、もっぱら分子拡散により酸素と混合され、 2つの液体の境界で燃焼する「総流拡散炎」の形態をとり、燃焼(消費)されると考えられる。3)水素燃焼により発生した水蒸気の多くは、雰囲気中のナトリウムエアロゾルと化学反応を起こし消費されると考えられる。