MISC

2012年9月

分子標的薬治療中に消化管穿孔を合併した進行性腎細胞癌の2例

日本泌尿器科学会雑誌
  • 小林 裕章
  • ,
  • 芦刈 明日香
  • ,
  • 波止 亮
  • ,
  • 矢木 康人
  • ,
  • 香野 友帆
  • ,
  • 西山 徹
  • ,
  • 斉藤 史郎

103
5
開始ページ
660
終了ページ
664
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本泌尿器科学会

(症例1)患者は82歳、男性。2000年に根治的腎摘除術を施行し経過を見ていたが、2005年に肺転移が出現し免疫療法を実施した。2008年6月に膵、骨転移を認めソラフェニブ400mg/日、NSAIDsを開始した。2009年10月、癌性疼痛が増悪し第4腰椎に放射線照射30Gyを施行したが著効しなかった。同年12月、疼痛管理目的に入院中に嘔吐、腹痛を認めCT施行し、腹腔内にfree airを認め消化管穿孔と診断した。経鼻胃管留置及び抗生剤投与にて保存的に軽快した。(症例2)患者は62歳、男性。術前に肺転移を認めた腎細胞癌に対し2006年12月に根治的腎摘除術施行し、直後より免疫療法を開始した。2008年7月にソラフェニブ800mg/日を開始し一旦は転移巣縮小したが、2010年1月より転移巣が増大しスニチニブ50mg/日に変更した。10月に胸水貯留を認め入院した。胸水ドレナージにて加療中、突然の上腹部痛を認めCT施行、腹腔内にfree airを認め消化管穿孔と診断した。緊急に大網被覆術施行し、軽快した。ソラフェニブ、スニチニブ等の分子標的治療薬において、稀であるが重篤な副作用の1つに消化管穿孔が挙げられる。今回報告した2例の分子標的治療薬と消化管穿孔の因果関係は明らかではないが、分子標的治療薬の長期使用、NSAIDsや放射線療法との併用時等には注意が必要であると考えられた。(著者抄録)

リンク情報
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