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2018年2月

【実践 褥瘡のチーム医療-予防から治療まで-】褥瘡診療における看護師の役割

Derma.
  • 小柳 礼恵

266
開始ページ
39
終了ページ
44
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)全日本病院出版会

現在の医療現場では多くの医療チームが活動している。褥瘡対策では、2002年の褥瘡対策未実施減算より、主に医師、褥瘡管理者・褥瘡対策専任看護師、理学療法士、栄養士などにより活動を行っている。現在、病院施設内にはさまざまな医療チームが活動している。その多くは、一定の医療の質を保つために治療・ケアを実施している。チームを円滑に活動させるためには、各職種の特性を考慮したチームを構築し、活動内容と成果を評価するアウトカムを決定しなくてはならない。多くの施設では、褥瘡対策委員会を毎月開催し、院内の褥瘡発生状況や傾向について分析する。対策活動としては、体圧分散マットレスの整備、院内研修会の開催、褥瘡診療計画書の確認と計画立案、褥瘡ハイリスク患者ケア加算対象者への対策、褥瘡対策マニュアルの改訂・整備が挙げられる。また、院内褥瘡発生状況の調査分析を行い、これらに基づきさらなる予防策を講じ目標設定を行うことで、褥瘡発生のさらなる減少を目指している。そのチームにおいて褥瘡管理者・褥瘡対策専任看護師は、施設の組織体制を理解し調整役を担わなくてはならない。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1343-0831
  • 医中誌Web ID : 2018155764

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