2015年4月 - 2018年3月
ランビエ絞輪に局在するグルタミン酸受容体による活動電位伝播制御
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
脳神経活動では活動電位が忠実性を保ちながら伝播する必要がある。パラノードに発現するBKチャネルはこの忠実性に寄与し、T型Ca2+チャネルを介して流入するCa2+によって活性化されることが示唆された。高頻度発火する小脳プルキンエ細胞の出力先である小脳核ニューロンはペリニューロナルネット(PNN)を形成する。このPNNを除去するとGABA放出が促進し、瞬目反射条件付け遅延課題の学習効率が高くなることが分かった。成熟に伴って構築される小脳核ニューロンのPNNは、プルキンエ細胞からのGABA放出を低下させ、新たな小脳運動学習を制限し、既に獲得されている記憶の維持に貢献するものと考えられる。
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- 課題番号 : 15K06788
- 体系的課題番号 : JP15K06788