2014年2月
HPCD子豚へのSalmonella enterica serovar Choleraesuis実験感染
日本豚病研究会報
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- 巻
- 号
- 63
- 開始ページ
- 6
- 終了ページ
- 11
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本豚病研究会
Toll-like receptor5(TLR5)は細菌のべん毛タンパク質(flagellin)を認識するパターン認識受容体で、豚ゲノムの解析においてサルモネラのflagellin及びSalmonella enterica serovar Choleraesuis(SC)の認識を低下させるTLR5一塩基多型(single nucleotide polymorphism: SNP) (C1205T)が報告されている。当該SNPがヘテロ型のランドレース豚の雌雄を交配して得られる妊娠母豚の子宮切除術によって作出されたhysterectomy produced colostrum deprived(HPCD)子豚へSCを無菌ミルクに混ぜて2回の経口実験感染を行った結果、HPCD子豚へのSC経口感染により、これまで再現が困難であった下痢や敗血症を特徴とする、豚サルモネラ症の病態モデルの再現ができた。しかし当該TLR5 SNPのSC感染に対する影響については、感染初期での排菌量に有意差は認められず、生存日数への影響についても2回の実験からは確かめられなかった。その理由としてHPCD子豚ではflagellin刺激に対するIL-6応答の顕著な低下が原因である可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0914-3017
- J-Global ID : 201402250370103770
- CiNii Articles ID : 50008810835
- CiNii Books ID : AN10345582