基本情報

所属
早稲田大学 理工学術院 教授
学位
博士(理学)(2000年3月 東京大学)

研究者番号
40332340
J-GLOBAL ID
200901093279028968
researchmap会員ID
6000011490

外部リンク

膨大な情報を処理する脳は、しばしばコンピューターに例えられます。しかし、脳はコンピューターとは大きく異なります。脳では、脳を構成するタンパク質や脂質が、生涯を通じて常に入れ替わっています。脳の構成要素が常に入れ替わりながら、どうして脳はその構造を維持し、記憶や学習、思考などの高次機能を発揮できるのだろうか。アルツハイマー病をはじめとする神経疾患は、遺伝子やタンパク質の変異が原因であると考えられていますが、なぜ変異が重篤な症状を引き起こすのかはまだ解明されていません。私たちの研究室では、生体を構成するタンパク質分子の構造、機能、動態を生きた細胞で「観る」ことで、記憶や学習のメカニズム、てんかんやアルツハイマー病などの神経疾患の病態を解明することを目的としています。

私たちの研究の柱は以下の3つです。

(1)「生理学的研究」:記憶の学習の基礎となるシナプスの発生・維持・制御の分子機構を理解するために、生きた神経細胞におけるシナプス分子の挙動や局在を可視化します。

(2) 「病理学的研究」:アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患の発症メカニズムを明らかにするため、病的なタウ、アミロイドβ、αシヌクレインがシナプスの構造と機能に及ぼす影響を調べます。

(3) 「新技術開発研究」:生体細胞内の生体分子を可視化し、操作するために、生物物理学の最新の知見に基づく新しい実験ツールの開発を行います。


論文

  35

MISC

  38

講演・口頭発表等

  19

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  22