2022年4月 - 2026年3月
高等教育における「リバース・ジェンダー・ギャップ」現象―東南アジアの国際比較
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
本研究は、高等教育段階において男性より女性の数が上回る「リバース・ジェンダー・ ギャップ」現象に着目し、その現象が見られる東南アジアの国々を主たる対象とする国際比較研究である。研究の目的は、リバース・ジェンダー・ギャップの現状及びその現象を生じさせる背景や要因を体系的に解明することにある。そのため、第1に、教育統計や教育・ジェンダー政策を精査し、国別の独自性と宗教・政治・経済などの要因ごとに見られる多国間の共通性をマクロレベルで、第2に、ミクロレベルで女性や男性が教育を選択することの複層的な意味を明らかにする。第3に、東南アジアのリバース・ジェンダー・ギャップ現象を総合的・多面的に解釈するものである。
令和4年8月、各種機関による文書・資料の収集の結果、研究課題であるリバースジェンダーギャップに関して、研究内容に更なる加速する可能性を秘めた新たな知見を見出した。そのため、研究遂行上、リバースジェンダーギャップ現象の現状と背景要因を解明するためには予備調査に先立ち、この知見について専門家の意見を集約することが不可欠であると考えた。シンポジウム開催準備の後、令和4年11月にWCCESシンポジウムを開催することとし、得られた意見を基に追加検証を行ったうえで、海外協力者の協力による予備調査以降の計画を延期する必要が生じた。
その結果、当初予定していた予備調査や現地語の最新文献資料や政策文書の収集を延長して行うことになった。本年度は、繰越した予算により、マレーシアのマラヤ大学を訪問し、現地のジェンダー研究者や教育研究者及び教育省の政策担当者とともに、リバース・ジェンダー・ギャップ現象の現状や課題に関する研究討議を行うとともに、今後の研究プロジェクトの可能性も探ることができた。
令和4年8月、各種機関による文書・資料の収集の結果、研究課題であるリバースジェンダーギャップに関して、研究内容に更なる加速する可能性を秘めた新たな知見を見出した。そのため、研究遂行上、リバースジェンダーギャップ現象の現状と背景要因を解明するためには予備調査に先立ち、この知見について専門家の意見を集約することが不可欠であると考えた。シンポジウム開催準備の後、令和4年11月にWCCESシンポジウムを開催することとし、得られた意見を基に追加検証を行ったうえで、海外協力者の協力による予備調査以降の計画を延期する必要が生じた。
その結果、当初予定していた予備調査や現地語の最新文献資料や政策文書の収集を延長して行うことになった。本年度は、繰越した予算により、マレーシアのマラヤ大学を訪問し、現地のジェンダー研究者や教育研究者及び教育省の政策担当者とともに、リバース・ジェンダー・ギャップ現象の現状や課題に関する研究討議を行うとともに、今後の研究プロジェクトの可能性も探ることができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 23K22246
- 体系的番号 : JP23K22246