2016年4月 - 2020年3月
幼児の即興的音楽表現能力を促進する指導法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
音楽表現の頻度が高い子どもの養育者は,技術を意識せず,一緒に歌う時間の安心した環境と安定した感情を重要視していた。即興からはオフビートリズムが散見され,家庭で聴くマス・メディアの影響を強く受けていた。この結果から,伝統的な歌を再現したくなる教材として再検討することを提言した。次に,5歳児6歳児の子どもの即興的な歌を,言葉と旋律の音高に限定して分析した。それらの歌は,佳境になるとオノマトペを多用する,メロディを延長する,メロディの上昇が見られるという特徴があった。このような即興的な歌は,ノンバーバルな対話や旋律のような会話を取り入れた日常的な関わりにより,さらに頻度が増すことを明らかにした。
- ID情報
-
- 課題番号 : 16K04796
- 体系的番号 : JP16K04796