2016年4月 - 2019年3月
レプリカ法によるウクライナ新石器~金石併用時代の栽培穀物の検出と出現期の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
黒海北側に位置するウクライナは、ユーラシア農耕拡散の結節点であるが、確実な考古植物資料が限定的である。本研究では種子同定精度が高いレプリカ法を用いて栽培穀物データを蓄積した。
成果として、1.新石器時代資料からは栽培穀物は同定されず、定説である6000年紀を遡る農耕開始は再検討が必要な事。2.金石併用時代には西アジア起源のムギ類の栽培が導入されているが、既報告のキビは本調査では同定されず、再検討が必要である事。3.これまで確実なキビの出現期とされてきたUsatovo文化を含めて、金石併用時代末から青銅器時代中期の遺跡でもキビは検出されず、青銅器時代後期に突如キビが出現する、等を明らかとした。
成果として、1.新石器時代資料からは栽培穀物は同定されず、定説である6000年紀を遡る農耕開始は再検討が必要な事。2.金石併用時代には西アジア起源のムギ類の栽培が導入されているが、既報告のキビは本調査では同定されず、再検討が必要である事。3.これまで確実なキビの出現期とされてきたUsatovo文化を含めて、金石併用時代末から青銅器時代中期の遺跡でもキビは検出されず、青銅器時代後期に突如キビが出現する、等を明らかとした。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 16K03166
- 体系的課題番号 : JP16K03166
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
3-
42 103364-103364 2022年4月 査読有り筆頭著者責任著者
-
Archaeology and Early History of Ukraine 34(1) 181-191 2020年3月1日 査読有り
-
Documenta Praehistorica 46 216-245 2019年12月9日 査読有り
講演・口頭発表等
1-
Ukraine as the crossroad for Agricultural dispersal in Eurasia, International Workshop 2018 2018年8月31日 招待有り