共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

東日本における食糧生産の開始と展開の研究―レプリカ法を中心として―

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
16H01956
体系的課題番号
JP16H01956
配分額
(総額)
29,120,000円
(直接経費)
22,400,000円
(間接経費)
6,720,000円

東北地方を中心に、レプリカ法による土器圧痕の調査をおこない、先史時代および古代の農耕の始まりと普及について研究をおこなった。レプリカ法は、土器の製作時に植物種実などが混ざりこんでそれが焼け落ちて残ったくぼみにシリコンを注入して型を取り、顕微鏡で観察して種を同定する方法であり、穀物の栽培がいつ始まったのかおさえられる優れた分析である。その結果、東北地方北部では縄文晩期終末に穀物の圧痕は検出されず、弥生時代にイネが普及する一方で、関東地方などでよくみられるアワ・キビ等の雑穀がないことを明らかにした。古代では7世紀にこの地方に穀物が普及することと、沿岸部と山間部で種類が異なる地域色も明らかにできた。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-16H01956/16H01956seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16H01956
ID情報
  • 課題番号 : 16H01956
  • 体系的課題番号 : JP16H01956

この研究課題の成果一覧

論文

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書籍等出版物

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