2018年4月 - 2021年3月
糖尿病に伴う難聴予防における終末糖化産物の役割
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
糖尿病は比較的頻度の多い疾患であるが,難聴の進行は患者のQOLを大きく低下させる。糖尿病に伴う難聴については以前からの詳細な形態学的研究が行われているが,難聴を予防する方法は明らかでない。本研究では糖化ストレスに曝露された内耳において生成される終末糖化産物(AGEs)に着目して,研究を計画した。
最近,糖尿病患者の動脈硬化の原因としてAGEsの生成が注目され,全身の様々な機能障害の原因であることが報告されているが,内耳においては全く研究が為されていない。
本年は2型糖尿病のモデルマウスTSODを用いて,内耳におけるAGEs産生について検討を行った。糖尿病モデルマウスの内耳においては,対照のマウスと比較して加齢とともに内耳の血管周囲にAGEsの蓄積が見られた。このモデルマウスでは,内耳血管の狭小化が観察され,その後,内耳機能が障害されることがわかっている。今後,この現象の意義につき研究を進める予定である。
最近,糖尿病患者の動脈硬化の原因としてAGEsの生成が注目され,全身の様々な機能障害の原因であることが報告されているが,内耳においては全く研究が為されていない。
本年は2型糖尿病のモデルマウスTSODを用いて,内耳におけるAGEs産生について検討を行った。糖尿病モデルマウスの内耳においては,対照のマウスと比較して加齢とともに内耳の血管周囲にAGEsの蓄積が見られた。このモデルマウスでは,内耳血管の狭小化が観察され,その後,内耳機能が障害されることがわかっている。今後,この現象の意義につき研究を進める予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K09321
- 体系的課題番号 : JP18K09321