MISC

2009年5月

3GHz帯マクロセルシステムにおける屋外MIMO電波伝搬測定

電子情報通信学会技術研究報告
  • 菅 智茂
  • ,
  • 船田 龍平
  • ,
  • 王 俊義
  • ,
  • 原田 博司
  • ,
  • 高田 潤一

IEICE-RCS2009-5,109
38
開始ページ
25
終了ページ
30
記述言語
日本語
掲載種別
速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)

MIMO伝送は高速かつ大容量な通信が期待でき,第4世代移動通信システムを実現する手段として有効である.しかしながら,MIMO伝送の電波伝搬に関してはシミュレーションまたは屋内における伝搬測定実験が主であり,屋外に関する検討についても,2GHz帯のものが多く,特に第4世代移動通信システムの周波数帯3.4-3.6GHzにおける屋外での検討は多くない.著者らは当該周波数帯における屋外MIMO電波伝搬特性を明らかにするため,3.35GHzの中心周波数を用いて市街地環境で2×2MIMOの屋外電波伝搬測定実験を行った.本実験では,送信局においては9段のPN系列信号の発生タイミングを制御することでMIMO伝送を行い,受信局においては各アンテナで受信した信号に対して送信信号と同じPN系列の相関を取ることにより複素インパルス応答を取得した.さらに複素インパルス応答から得られたMIMOチャネル応答行列を特異値分解することで,等価MIMOチャネルの各固有パスの固有値を求め,チャネル容量を検討した.また本実験はMIMOのアンテナ間隔を変化させた場合について見通し(LOS)環境と見通し外(NLOS)環境で行い,各条件でのチャネル容量についての比較を行っている.

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