2015年5月
VHF帯ブロードバンド移動通信システムの受信ダイバーシチ特性
電子情報通信学会技術研究報告
- 巻
- IEICE- RCS2015-44,115
- 号
- 43
- 開始ページ
- 113
- 終了ページ
- 118
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
本報告では,VHF帯ブロードバンド移動通信システムにおける基地局側の受信ダイバーシチ特性について,実測値をもとに検証している.移動局から送信した信号を基地局側で2ブランチの受信ダイバーシチにより受信し,選択合成及び等利得合成を行った場合のダイバーシチ利得について,受信アンテナ間隔や伝送距離などをパラメータとして統計解析を行った.その結果,受信アンテナ間距離が大きいほど,ダイバーシチ利得は高く,その利得変動も大きくなること,伝送距離が近いほど,ダイバーシチ利得は高く,その利得変動も大きくなることを明らかにした.また,回線設計に必要なパスロスモデルとダイバーシチ利得について,伝送距離1 km以上の範囲で推定式を求め,ダイバーシチ利得は一定値(選択合成では1.5 dB,等利得合成では2.9 dB)を考慮すれば良いことが分かった.