2017年6月12日
マルチパス低遅延環境運用を志向したUTW-OFDM方式 (短距離無線通信)
電子情報通信学会技術研究報告
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- 巻
- IEICE-SRW2017-2,117
- 号
- 84
- 開始ページ
- 5
- 終了ページ
- 10
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 電子情報通信学会
第5世代移動通信システム(5Gシステム)における周波数利用効率のさらなる向上を目的として,現在LTEで用いられているCP-OFDM方式と親和性が高く,帯域外輻射電力を強力に抑圧可能なUTW-OFDM方式が提案されている.この方式では各CP-OFDMシンボルにオーバーラップマージン(OM)を付加した後で長大な時間軸窓を乗じ,隣接シンボル同士を重ね合わせることで十分な実効CP長を確保する.しかし,5Gのヘテロジニアスネットワーク構成で過密配置が想定される小セルでは,そのマルチパス低遅延環境の特長から実効CP長の短縮が許容できると考えられる.本稿では,この小セルでの利用を目的とし,OMの付加を省略して長大な時間軸窓を各CP-OFDMシンボルに乗じることで,隣接シンボル同士の重なりを廃し,送信機構成を簡略化したUTW-OFDM方式を提案する.また,帯域幅5 MHzのLTEダウンリンクパラメタを適用した提案UTW-OFDM方式の帯域外輻射電力抑圧特性,EVM特性,ブロック誤り率特性について,マルチパス低遅延環境を想定したチャネルモデルを用いて計算機シミュレーション評価を行い,低遅延の小セル環境における有用性を示す.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 40021249561