MISC

2018年11月

920MHz帯および2.4GHz帯無線システム融合ホームエリアネットワーク

電子情報通信学会技術研究報告
  • 水谷潔志
  • ,
  • 奥村亮太
  • ,
  • 水谷圭一
  • ,
  • 原田博司

IEICE-SRW2018-36,118
283
開始ページ
71
終了ページ
76
記述言語
日本語
掲載種別
速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)

近年,様々なInternet of Things (IoT) システムが考案されているが,ユースケースに応じた無線システムの選択および融合利用が必要となる.本稿では,在宅個別医療や健康管理システムを想定し,920 MHz帯を用いるWireless Smart Utility Network Field Area Network (Wi-SUN FAN) と,2.4 GHz帯を用いるWi-Fiをデータ種別に応じて融合利用し,IoTデバイスで取得したバイタルデータ,環境データ,ユーザ活動データを,IoTゲートウェイ (IoT-GW) を介してデータ収集局に伝送するHome Area Network (HAN) を提案する.このネットワークでは大容量通信が要求されるユーザ活動データはWi-Fiを利用する.一方,環境データと高信頼性が求められるバイタルデータについては,Wi-SUN FAN単独でシステムを運用するFAN方式と,Wi-SUN FANからWi-Fiへのオフロードを導入したFast pass方式の2方式を検討する.両方式の伝送特性について計算機シミュレーションにより評価し,FAN方式ではユーザ数の増加に伴い通信特性が若干劣化するのに対して,Fast pass方式ではWi-Fiへのオフロードが有効であり,バイタルデータおよび環境データの収集では98%以上のEnd-to-end (E2E) 伝送成功率を達成することを示す.

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