2019年4月 - 2023年3月
深い学びに基づく高次思考スキルの育成を志向した理科授業の開発的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
令和2年度は、まず、日本 オーストラリアシンガポールを対象とし、理科のカリキュラムにおいて高次思考力がどのように位置付けられているのかについて比較し、共通点や差異点について分析した。具体的には、新型コロナウイルスの影響もあり、研究代表者と研究分担者はオンラインでミーティングを複数回実施し、3カ国のカリキュラムについて、主として能力やスキルとして位置づけられている事項を整理し、議論した。その結果、いずれの国においても問題解決や探究の活動を通して指導することが強調されているものの、高次思考能力に限定すると、批判的思考スキルを様々なセクションに位置付けて説明しているオーストラリア以外においては、授業の中でどのように扱うことを期待しているのかについては明文化されていないことなどが明らかとなった。
※オーストラリア(ニューサウスウェールズ州)では、高次思考能力に関わる用語としては、上述したように批判的思考スキルが多くのセクションにおいて言及されており、カリキュラム横断的な学習としても位置付けられている。例えば、『批判的で創造的な思考は、「科学的な活動」のスキルとプロセスに組み込まれている。7-10年生の科学シラバスでは、生徒に批判的で創造的な思考スキルを身につけさせるために、質問する、予測する、実際の調査やデザインプロジェクトに参加する、問題を解決する、証拠に基づいて判断する、証拠を分析して評価したりする、などの機会を生徒に提供している』と説明されている。
また、教師を対象とした調査については、調査項目の内容や手順について、オーストラリアの研究協力者とオンラインミーティングによって議論した。
※オーストラリア(ニューサウスウェールズ州)では、高次思考能力に関わる用語としては、上述したように批判的思考スキルが多くのセクションにおいて言及されており、カリキュラム横断的な学習としても位置付けられている。例えば、『批判的で創造的な思考は、「科学的な活動」のスキルとプロセスに組み込まれている。7-10年生の科学シラバスでは、生徒に批判的で創造的な思考スキルを身につけさせるために、質問する、予測する、実際の調査やデザインプロジェクトに参加する、問題を解決する、証拠に基づいて判断する、証拠を分析して評価したりする、などの機会を生徒に提供している』と説明されている。
また、教師を対象とした調査については、調査項目の内容や手順について、オーストラリアの研究協力者とオンラインミーティングによって議論した。
- ID情報
-
- 課題番号 : 19H01736
- 体系的番号 : JP19H01736