MISC

2019年11月

猫のリンパ腫症例における血清アミロイドAの挙動に関する研究

動物臨床医学会年次大会プロシーディング
  • 松山 美冬
  • ,
  • 大野 耕一
  • ,
  • 中川 泰輔
  • ,
  • 富安 博隆
  • ,
  • 大参 亜紀
  • ,
  • 辻本 元

40回
2
開始ページ
205
終了ページ
206
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
動物臨床医学会

猫血清アミロイドA(SAA)の院内測定が可能となったことを機に、猫リンパ腫症例におけるSAAの挙動について検討を行った。対象となった37症例でシグナルメントや血液検査所見とSAA上昇の有無との間に明らかな関連は認められなかった。経時的にSAA測定を実施した19例(全120測定ポイント)では、SAAの著明な(中〜重度)の上昇と明らかな臨床症状との一致率は低かったものの、症状の弱い症例ではSAAの上昇はほとんど見られなかった。また抗がん剤投与後に症状の改善に従いSAAが低下傾向を示す症例が多かった。今回の結果から、猫のリンパ腫症例におけるSAAの経時的測定は、病態や抗がん剤の反応性をある程度反映していることが示唆され、今後症例数を増やしてさらなる検討を行うべきと思われた。(著者抄録)

ID情報
  • 医中誌Web ID : 2020104249

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