2020年4月 - 2023年3月
次世代型サルコペニア対策を可能にする肝筋臓器連関における細胞外小胞の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
高齢化が進む我が国において、加齢に伴い医療・介護費を増加させる病態であるサルコペニア(筋肉の量・機能低下)への対策は喫緊の課題である。肝不全では早期にサルコペニアが出現する事が注目されているが、本研究ではその病態を解明するためのモデル動物の作成、早期の段階で介入の指標となるバイオマーカーの確立を目指す。
肝不全サルコペニアモデルや臨床検体からプロテオミクス、miRNA解析を行い、モデル動物の結果と照合し、肝不全時に筋肉を臓器不全へ陥らせるサルコペニアのEVバイオマーカーを確立し、次世代型サルコペニア対策へと結び付ける。
第一段階として,初年度は老化促進モデルマウス+肝傷害等の組み合わせを行い,肝不全とサルコペニアを同時に評価できる新規モデル動物の構築を行った。
肝疾患併発サルコペニア対象モデルマウスについては,Melanocortin-4 Receptor(MC4R)ノックアウト(KO)マウスに対して,Dextran sulfate sodium (DSS) 誘導性による腸炎を併発した脂肪肝由来のサルコペニアモデルマウスを開発して運動解析を行った。握力とともに,オープンフィールドの実験を行い,個別の運動解析を行った。当該マウスより、血清,肝臓,心臓,大腿四頭筋,ヒラメ筋の摘出を行い,これらのマイオカインと肝発癌、NASスコアについて解析を継続している。肝硬変サルコペニア患者について、マイオカインの網羅的測定を行った。
肝不全サルコペニアモデルや臨床検体からプロテオミクス、miRNA解析を行い、モデル動物の結果と照合し、肝不全時に筋肉を臓器不全へ陥らせるサルコペニアのEVバイオマーカーを確立し、次世代型サルコペニア対策へと結び付ける。
第一段階として,初年度は老化促進モデルマウス+肝傷害等の組み合わせを行い,肝不全とサルコペニアを同時に評価できる新規モデル動物の構築を行った。
肝疾患併発サルコペニア対象モデルマウスについては,Melanocortin-4 Receptor(MC4R)ノックアウト(KO)マウスに対して,Dextran sulfate sodium (DSS) 誘導性による腸炎を併発した脂肪肝由来のサルコペニアモデルマウスを開発して運動解析を行った。握力とともに,オープンフィールドの実験を行い,個別の運動解析を行った。当該マウスより、血清,肝臓,心臓,大腿四頭筋,ヒラメ筋の摘出を行い,これらのマイオカインと肝発癌、NASスコアについて解析を継続している。肝硬変サルコペニア患者について、マイオカインの網羅的測定を行った。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K08326
- 体系的課題番号 : JP20K08326