共同研究・競争的資金等の研究課題

2005年 - 2005年

パーキンソン病PARK7の原因遺伝子DJ-1の機能解析

文部科学省  科学研究費補助金(特定領域研究)  特定領域研究

課題番号
17025001
体系的課題番号
JP17025001
資金種別
競争的資金

1)DJ-1の機能
(1)抗酸化ストレス能
従来の結果に加えて、ビスフェノールAが活性酸素を誘発し、ミトコンドリア阻害を起こし、DJ-1がその防御に当たる事を示した。更に、C106が酸化されたDJ-1のみを認識する抗体を作成した。
(2)ミトコンドリアの機能調節
DJ-1はミトコンドリアComplex1に直接結合し、DJ-1ノックダウン細胞ではComplex1の酵素活性が低下していることから、DJ-1はComplex1の正の制御因子であることが明らかとなった。
(3)転写調節因子
DJ-1は転写coactivatorあるいはcorepressorとして作用する。ターゲット遺伝子として、アンドロゲン受容体、p53に加えて、tau遺伝子の転写抑制を行うことでストレス防御にあたる。
(4)プロテアーゼ
DJ-1はParkinの基質であるPael受容体、家族性アミロイドポリニューロパシーの原因タンパク質トランスサイレチンを分解することを明らかにした。
2)パーキンソン病治療薬候補としてのDJ-1と、酸化ストレス誘導細胞死抑制能を有するDJ-1結合化合物の同定
6-ヒロドキシドーパミンを中脳黒質に注射したパーキンソン病モデルラットに同時にDJ-1タンパク質を注射すると、黒質、線条体のドーパミン神経細胞死とそれに伴う行動異常を劇的に(90%)抑制した。次に、DJ-1の活性中心であるシステ...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/17025001
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17025001
ID情報
  • 課題番号 : 17025001
  • 体系的課題番号 : JP17025001