共同研究・競争的資金等の研究課題

2001年 - 2001年

新規C-Myc結合タンパク質MM-1がん抑制遺伝子産物としての機能

文部科学省  科学研究費補助金(特定領域研究(C))  特定領域研究(C)

課題番号
13214002
体系的課題番号
JP13214002
資金種別
競争的資金

1)MM-1のc-Myc機能抑制機構
MM-1結合タンパク質として転写co-repressorであるTIF1βが同定された.MM-1-TIF1β複合体にはc-Mycに加え,HDAC1,mSin3が含まれており,MM-1のc-Mycの転写能抑制はHDAC1阻害剤であるTSAにより阻害された.また,TIF1βのMM-1結合領域のみはdominat negative体として作用し,MM-1のc-Mycの転写能抑制が解除されるばかりでなく,数十倍ものc-Mycの転写活性と軟寒天中でのコロニー形成能を示した.このことから,MM-1はc-MycとHDAC転写co-repressorを介在する因子であることが明らかとなった.更に,c-Myc-MM-1ターゲット遺伝子の探索をDNAマイクロアレイ法で解析し複数の候補遺伝子を見出した.
次に,MM-1結合タンパク質としてユビキチン分解系のタンパク質であるelongin B, proteasome subuinits Rpt3, Rpn12が同定され,c-MycはMM-1導入により分解され,アルギニン変異体はその活性が低下していた.さらに,c-Mycのユビキチン化に必要とされる58番目のスレオニンの変異体,及びMyc boxI欠損c-MycもMM-1により分解され,c-Mycのユビキチン化がMM-1により抑制されることより,MM-1はc-Mycの...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/13214002
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-13214002
ID情報
  • 課題番号 : 13214002
  • 体系的課題番号 : JP13214002