2016年4月 - 2019年3月
誤嚥性肺炎における肺組織傷害・重症化メカニズムの解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
我が国では肺炎による年間死亡者数が約12万であり,特に高齢者で増加し続けている.本疾患が重症化すると,敗血症などの侵襲性感染症を合併することが報告されている.本研究ではそのメカニズムとして,①肺炎球菌が好中球からプロテアーゼを漏出させ,②自己プロテアーゼが肺組織の自然免疫受容体およびサイトカインを分解して免疫機構を崩壊させることで,③菌が血中に侵入すると言う肺炎重症化カスケードモデルを明らかにした.肺炎重症化機構を細菌と宿主の両面から分子レベルで解析し,長期的な治療・予防法研究の基盤を確立した.
- ID情報
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- 課題番号 : 16K11439