共同研究・競争的資金等の研究課題

2014年4月 - 2017年3月

好中球免疫系の作動機序の統合的解明と細菌由来分子による好中球免疫の制御方法の検索

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
26293390
配分額
(総額)
16,510,000円
(直接経費)
12,700,000円
(間接経費)
3,810,000円
資金種別
競争的資金

肺炎球菌は,高齢者肺炎で主たる病原菌として知られている.その肺炎球菌には,細菌内部にニューモリシンと呼ばれる毒素が内在している.しかし,その毒素をヒトに向けて放出するポンプ装置は保有していない.そこで,本研究では,まず,細菌が自己溶菌することで毒素を外界へ漏出させることを示した.次いで,ニューモリシンは肺胞上皮細胞ではなく,肺に浸潤した免疫細胞である好中球をターゲットにしていることを明らかにした.最後に,好中球の内在性エラスターゼを阻害する薬剤により好中球免疫の恒常化を図れば,免疫機能の正常化を誘導できることも提示した.

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-26293390/26293390seika.pdf
ID情報
  • 課題番号 : 26293390