2018年9月8日
地域在住高齢者に対する生活と化粧を関連付けた社会参加支援プログラムの効果ーランダム化比較研究ー
第52回日本作業療法学会
- ,
- ,
- ,
- ,
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 日本作業療法士協会
- 開催地
- 名古屋
化粧は、多くの女性にとって大切な「作業」である。我々は、生活と化粧を関連づけた社会参加支援プログラム(SSPC)を開発した。先行して実施した地域在住高齢者に対する単群前後比較では、プログラム終了後に化粧の関心度が有意に高くなり、化粧道具や習慣に変化が認められた。また、作業に関する自己評価改訂第2版(OSA-Ⅱ)では、習慣化の作業有能性が有意に向上し、生活の質(WHOQOL26)に有意な差は認められなかったものの、社会的関係、環境領域、全体領域に効果量(小~大)が認められた。本研究の目的は、地域在住高齢者を対象としSSPCを実施した場合、地域で広く行われている手工芸(標準治療)を実施した場合と比較して、作業有能性やQOLに対する効果に違いがあるのか検討することであった。ランダム化比較試験を行った結果、SSPC群の方が手工芸群よりも作業有能性とQOLの前後差が大きく、向上していた。