2011年 - 2012年
microRNAによる骨格筋量増加機構の解析とその臨床応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
マイオスタチンは骨格筋量を負に制御するサイトカインである。我々はマイオスタチンノックアウト(KO)マウスの骨格筋においてmicroRNAの網羅的発現解析を行ない、これまでにマイオスタチンKOマウスで発現が増加している複数の新規microRNAの同定に成功している。一方で、骨格筋量の調節におけるこれらのmicroRNAの役割は不明であった。本研究では、我々が同定したmicroRNAの中でも、IGF1/Aktシグナルとの関係が深いmiR-486に注目して解析を進めた。解析の結果、miR-486が骨格筋におけるマイオスタチンの新規標的因子であり、またmiR-486がC2C12細胞の筋管の大きさの調整に関与している事が明らかとなった。本研究により、これまで不明であったマイオスタチンによるIGF1/Aktシグナルの抑制にmiR-486が関与している可能性が示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 23790347