基本情報

所属
大阪公立大学 大学院理学研究科 化学専攻 教授
自然科学研究機構 分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域  教授
学位
博士(理学)

研究者番号
50584851
ORCID iD
 https://orcid.org/0000-0002-0714-8337
J-GLOBAL ID
201801001354116060
researchmap会員ID
B000314605

外部リンク

鉄はすべての生物の生命維持に必須の金属元素です!

 ヒトの健康維持に鉄分の摂取が有効であることは、古くから経験的に知られてきました。しかし、生体内の鉄の動態(吸収・感知・輸送・貯蔵など)の機序や他の金属との識別選択メカニズムについては、未だに分子科学的な理解が進んでいません。そのため、鉄をはじめとする生体金属の代謝異常による疾病(たとえば、非アルコール性脂肪肝炎・ALSやアルツハイマー病などの神経変性疾患)に対する特効薬はありません。また市販のサプリメントや鉄剤があるにもかかわらず、世界人口の約30%に鉄欠乏性貧血の症状がみられ、生活の質(QOL)を低下させる要因にもなっています。私は、生体内の鉄をより深く理解し、その知見を将来的にはヒトの健康やQOLの向上に活かしたいと考え、鉄栄養素の選択的な吸収・濃度感知・細胞内輸送などを担う様々なタンパク質の立体構造を最先端の手法を用いて解明するとともに、細胞の機能との関連性について探究しています。さらに、生きている細胞の中に存在する各種金属の分布を化学種ごとに可視化できる「生細胞丸ごと金属マッピング法(生体試料用の新しいタイプの軟X線顕微鏡)」の開発にも取り組んでいます。
 からだの中ではたらく「金属」は多すぎても少なすぎても病気になります。栄養素として金属を利用するための仕組みを詳しく調べることは、病気を治すための「新しい医薬品のデザイン」、食品から安全に効率よく金属栄養素を摂取するための「栄養強化素材の開発」、さらには金属代謝異常を起因とする疾病の「新しい診断技術の開発」につながります。


主要な論文

  46

主要な書籍等出版物

  5

主要な講演・口頭発表等

  51

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  34

主要な学術貢献活動

  14

主要な社会貢献活動

  14