2019年4月 - 2022年3月
ミトコンドリアダイナミクス異常が唾液腺機能に及ぼす影響の検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的はミトコンドリアダイナミクスが癒合方向に促進されているTmem135変異マウスとミトコンドリアダイナミクスが分裂方向に促進されているTmem135トランスジェニックマウスの両マウスにおいて、唾液腺での表現系を検討することにより、唾液腺におけるミトコンドリアダイナミクスの機能的役割を検討することである。
2019年度は7~11ヶ月齢のTmem135変異マウスにおいて唾液線機能の評価と唾液線の組織学的検討を行った。唾液腺機能として、唾液分泌量、唾液中に含まれる全タンパク濃度、アミラーゼおよびコルチゾール濃度の測定を行った。組織学的検討としてはヘマトキシリン・エオジン染色、アルシアンブルー染色、マッソントリクローム染色を用いて顎下腺切片を染色し、組織学的変化を検討した。
唾液分泌量は、Tmem135変異マウスはコントロールマウスと比較して減少傾向が認められたが、統計学的有意差は認められなかった。また唾液中のコルチゾール濃度はTmem135変異マウスで増加傾向にあったが、統計学的有意差は認められなかった。全タンパク濃度、アミラーゼ濃度については明らかな増減の傾向は見出せなかった。組織学的にはヘマトキシリン・エオジン染色において、加齢等に伴って唾液腺に観察される空胞化が見られた切片がTmem135変異マウスに認められたが、明確な所見は得られなかった。またアルシアンブルー染色、マッソントリクローム染色においてもTmem135変異マウスに特徴的な所見は見出せなかった。
2019年度は7~11ヶ月齢のTmem135変異マウスにおいて唾液線機能の評価と唾液線の組織学的検討を行った。唾液腺機能として、唾液分泌量、唾液中に含まれる全タンパク濃度、アミラーゼおよびコルチゾール濃度の測定を行った。組織学的検討としてはヘマトキシリン・エオジン染色、アルシアンブルー染色、マッソントリクローム染色を用いて顎下腺切片を染色し、組織学的変化を検討した。
唾液分泌量は、Tmem135変異マウスはコントロールマウスと比較して減少傾向が認められたが、統計学的有意差は認められなかった。また唾液中のコルチゾール濃度はTmem135変異マウスで増加傾向にあったが、統計学的有意差は認められなかった。全タンパク濃度、アミラーゼ濃度については明らかな増減の傾向は見出せなかった。組織学的にはヘマトキシリン・エオジン染色において、加齢等に伴って唾液腺に観察される空胞化が見られた切片がTmem135変異マウスに認められたが、明確な所見は得られなかった。またアルシアンブルー染色、マッソントリクローム染色においてもTmem135変異マウスに特徴的な所見は見出せなかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K10287