2020年6月
肝癌診療ガイドライン(2017年版)の改訂ポイント
北海道外科雑誌
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- 巻
- 65
- 号
- 1
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 30
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 北海道外科学会
肝癌診療ガイドラインは2005年に初版が刊行され、以後4年ごとに改訂を重ね2017年に第4版となる改訂版が出された。2017年版ではそれまでのEvidence Based Medicine(EBM)の手法による策定がGrading of Recommendation Assessment、Development and Evaluation(GRADE)システムを導入することで実臨床に近いものとなった。治療アルゴリズムは従来、肝障害度、腫瘍数、腫瘍径の3つのファクターによって治療が決められていたが、今回の改訂では肝予備能(Child-Pugh分類)、肝外転移の有無、脈管侵襲の有無、腫瘍数、腫瘍径の5つのファクターによって治療法が定められた。肝細胞癌に対する肝移植適応基準はミラノ基準内あるいはミラノ基準外でも腫瘍径5cm以内かつ腫瘍個数5個以内かつAFP500ng/ml以下(5-5-500基準)が新基準として追加記載、薬物療法に関してはラムシルマブの登場により2019年12月に補訂版に追加記載されホームページ上に公開されている。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0288-7509
- 医中誌Web ID : U703090006