2009年 - 2011年
肝細胞癌再発・転移成立における遊離癌細胞と宿主側因子との相互関係の検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
肝細胞癌切除例でCD133の細胞質発現はAFP値、分化度、門脈浸潤に関与し、陽性例の予後は不良であった。また、大腸癌症例でもCD133過剰発現は予後不良因子であり、予後、再発、抗癌剤感受性に関与した。また、肝細胞癌症例では骨髄中AFPmRNA陽性は、1年以内の切除後早期再発に関与した。肝細胞癌症例では骨髄中、末梢血中VEGFR1mRNAはすでに高値であり、骨髄中VEGFR-1 mRNAとAFP mRNAによる分類も早期再発に関与した。このことから、遊離癌細胞とVEGFR1陽性骨髄前駆細胞の共存は再発・転移に重要なステップであり、これらを評価することは予後、再発予測因子として重要である。
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- 課題番号 : 21390369
- 体系的課題番号 : JP21390369