2011年7月14日
高速なパスの列挙アルゴリズムを用いたネットワークの信頼性評価(IPv6ネットワーク,フォトニックネットワーク,新世代・次世代ネットワーク及び一般)
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク
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- 巻
- 111
- 号
- 146
- 開始ページ
- 57
- 終了ページ
- 62
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
近年,ZDD(Zero-suppressed Binary Decision Diagram)を用いたグラフ上のパス列挙アルゴリズムが提案された.ZDDとは,組合せ集合を圧縮して表現できるデータ構造である.グラフ上のパスを辺の組合せと同一視すると,ZDDを用いてパスの集合を表現できる.また,ZDDには多様な演算が定義されており,これらを利用すると効率的にパス集合を操作できる.我々は通信ネットワークでの利用を想定し,ZDDを利用したパス管理ソフトウェアを開発した.このソフトウェアは与えられた条件でパス集合を絞り込み,その中から最小故障率のパスを抽出する.ZDDによるパス列挙は厳密であり,リンク故障率に依存関係があるような複雑な状況でも,正確なパス故障率を算出できる.また,これらの操作は効率的に行われ,たとえば81ノードの格子ネットワークにある1126509504221649本のパスを1.85秒で列挙し,0.1秒未満で絞り込みや最小故障率パスの抽出を行う.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110008800355
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10013072
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110008800355
- CiNii Books ID : AN10013072
- identifiers.cinii_nr_id : 1000010374612