2020年4月 - 2023年3月
『日本書紀』の注釈的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、古代国家の起源と歴史を語る『日本書紀』について、過去の研究の不足を補い最新の知見を反映した新たな注釈の完成を目指すも のである。このため、文学・歴史学・訓詁学を専門とする研究者の協働により、総合的な立場から『日本書紀』全体の作品論的理解を追求すると同時に、細部に わたって一貫した読みに基づく注釈を作成し、最終的にその成果を整定本文および訳読を付した注釈書として刊行することを目的としている。
最終的に全3巻の注釈書として刊行するうち、すでに初年度の2020年度には、上巻の刊行を終えている。本年度は計画期間2年度目にあたり、科研費申請当初には中巻の刊行を目標としていたが、コロナウィルス感染拡大による資料調査や作業の遅延のため、初年度終了時点で、今年度は中巻刊行の準備を進めることに計画を変更していた。
2年目の今年度においても引き続いたコロナ禍による種々の制限のため、出張しての現地調査や、メンバー間や出版社との打ち 合わせ等には1年目同様の困難があった。年度末には研究協力者も含めたシンポジウムを開催する予定であったが、オミクロン株の拡大のため中止せざるを得なかった。しかし、注釈作成作業自体はオンラインによる打ち合わせ等を活用しつつ、中巻刊行のための準備を進めた。現時点で、中巻の収録対象となる巻8から巻21のうち、底本の翻刻作業はほぼ修了しており、注釈については巻19まで原稿作成が進んでいる。また、並行して現代語訳の作成、さらには原稿既提出分の版組み・校正作業も進めた。
加えて、各研究分担者が注釈作業を通じて得た知見を、投稿論文としてまとめ発表している(研究発表の項参照)。
最終的に全3巻の注釈書として刊行するうち、すでに初年度の2020年度には、上巻の刊行を終えている。本年度は計画期間2年度目にあたり、科研費申請当初には中巻の刊行を目標としていたが、コロナウィルス感染拡大による資料調査や作業の遅延のため、初年度終了時点で、今年度は中巻刊行の準備を進めることに計画を変更していた。
2年目の今年度においても引き続いたコロナ禍による種々の制限のため、出張しての現地調査や、メンバー間や出版社との打ち 合わせ等には1年目同様の困難があった。年度末には研究協力者も含めたシンポジウムを開催する予定であったが、オミクロン株の拡大のため中止せざるを得なかった。しかし、注釈作成作業自体はオンラインによる打ち合わせ等を活用しつつ、中巻刊行のための準備を進めた。現時点で、中巻の収録対象となる巻8から巻21のうち、底本の翻刻作業はほぼ修了しており、注釈については巻19まで原稿作成が進んでいる。また、並行して現代語訳の作成、さらには原稿既提出分の版組み・校正作業も進めた。
加えて、各研究分担者が注釈作業を通じて得た知見を、投稿論文としてまとめ発表している(研究発表の項参照)。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K00310
- 体系的課題番号 : JP20K00310