2018年4月 - 2023年3月
脊髄損傷後の機能回復を促進する脳活動の解明と制御
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
- 課題番号
- 18H04085
- 体系的課題番号
- JP18H04085
- 配分額
-
- (総額)
- 33,930,000円
- (直接経費)
- 26,100,000円
- (間接経費)
- 7,830,000円
- 資金種別
- 産学連携による資金
本研究は、脊髄損傷後の代償性神経回路形成における大脳皮質活動の役割を解明し、それらを効果的に促進する治療法の開発を行うことを目的とする。そのため、脊髄損傷患者を対象とした研究と脊髄損傷動物モデルを対象とする研究を並行して行なっている。
脊髄損傷患者を対象とする研究では、まず、事前準備として、脊髄損傷患者の脳磁図の検査のデータを格納するデータベース作成した。新規の脳磁図の検査条件の決定する過程で、既存の脳磁図の検査データの解析から得た結果の検定値が低いことが判明し、再度の解析を行い、検査条件の決定を行なった。これをもとに、脊髄損傷患者の脳磁図の測定を行なった。得られたデータに対して、電流源推定を行い、脊髄損傷患者と健康人を比較し、脊髄損傷患者に特徴的な変化を見出すことを目的とした解析に着手している。
動物モデルの研究では、アカゲザル1頭に繰り返し運動ができる様にモンキーチェアに固定しトレーニングを行なった。これは、右手のみで繰り返し餌を獲得する課題である。課題が遂行できることを確認し、その後、頭蓋内に電極を留置する手術を行い、トレーニングを継続した。これにより、脊髄損傷のない状態での運動課題下での皮質脳波の変化を捉えることができた。動物モデルでも運動時のHigh-Gamma 帯域のパワーの増強を感覚運動野で認め、Beta-phaseとGamma amplitude のphase amplitude coupling の挙動の変化が明らかとなった。これらはこれまでのヒトの研究から得られた知見とは若干異なっていた。 この動物に脊髄損傷を作成した。さらにもう一頭のアカゲザルのトレーニングを開始した。
脊髄損傷患者を対象とする研究では、まず、事前準備として、脊髄損傷患者の脳磁図の検査のデータを格納するデータベース作成した。新規の脳磁図の検査条件の決定する過程で、既存の脳磁図の検査データの解析から得た結果の検定値が低いことが判明し、再度の解析を行い、検査条件の決定を行なった。これをもとに、脊髄損傷患者の脳磁図の測定を行なった。得られたデータに対して、電流源推定を行い、脊髄損傷患者と健康人を比較し、脊髄損傷患者に特徴的な変化を見出すことを目的とした解析に着手している。
動物モデルの研究では、アカゲザル1頭に繰り返し運動ができる様にモンキーチェアに固定しトレーニングを行なった。これは、右手のみで繰り返し餌を獲得する課題である。課題が遂行できることを確認し、その後、頭蓋内に電極を留置する手術を行い、トレーニングを継続した。これにより、脊髄損傷のない状態での運動課題下での皮質脳波の変化を捉えることができた。動物モデルでも運動時のHigh-Gamma 帯域のパワーの増強を感覚運動野で認め、Beta-phaseとGamma amplitude のphase amplitude coupling の挙動の変化が明らかとなった。これらはこれまでのヒトの研究から得られた知見とは若干異なっていた。 この動物に脊髄損傷を作成した。さらにもう一頭のアカゲザルのトレーニングを開始した。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H04085
- 体系的課題番号 : JP18H04085