2020年4月 - 2023年3月
脳内てんかんネットワークのElectrical fingerprintの同定
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、頭蓋内脳波-頭皮脳波-fMRI同時計測を用い、脳内高周波振動に関連したてんかんネットワークに対応した頭皮脳波上のElectrical fingerprintを生成し、非侵襲的な頭皮脳波- fMRI同時計測を用いたてんかん焦点とネットワークの同定における特異度を高め、外科的治療への応用を目指している。外科的治療目的で頭蓋内電極を留置する予定のてんかん患者を対象に、頭皮脳波-fMRI、頭皮脳波-頭蓋内脳波、頭皮脳波-頭蓋内脳波-fMRIを同時計測し、上記目的を達成する予定である。
頭皮脳波fMRI同時測定は本学附属病院の倫理委員会で承認を受けており、本研究の交付が決定されてすぐに頭蓋内電極を留置する予定の患者のリクルートを開始し、本学敷地内にある脳情報通信融合研究センターの協力をえて、現時点で39人に対して頭皮脳波fMRI同時測定を行った。そのうちの25人は、頭皮上のてんかん性放電が検出でき、それに関連した脳内の賦活部位を同定し、てんかん性放電に関連したてんかん焦点およびネットワークを描出した。
頭蓋内電極が留置されている患者のMRI撮影に備え、使用予定の頭蓋内電極や接続デバイスを用いて、MRI装置で安全性を検証するためにファンタムを用いた安全性実験を行ない、安全性が確認された。この安全性実験の結果をもとに、本学附属病院の倫理委員会より承認を得た。現時点ですでに8人に対して頭皮脳波-頭蓋内脳波-fMRIの同時計測を実施した。取得したデータを用いて、MRI由来のアーチファクトを除去し、脳内高周波振動を検出する方法を開発しているところである。
前述安全性実験より貴重なデータが得られたため、その結果をまとめて国際誌へ現在投稿中である。
頭皮脳波fMRI同時測定は本学附属病院の倫理委員会で承認を受けており、本研究の交付が決定されてすぐに頭蓋内電極を留置する予定の患者のリクルートを開始し、本学敷地内にある脳情報通信融合研究センターの協力をえて、現時点で39人に対して頭皮脳波fMRI同時測定を行った。そのうちの25人は、頭皮上のてんかん性放電が検出でき、それに関連した脳内の賦活部位を同定し、てんかん性放電に関連したてんかん焦点およびネットワークを描出した。
頭蓋内電極が留置されている患者のMRI撮影に備え、使用予定の頭蓋内電極や接続デバイスを用いて、MRI装置で安全性を検証するためにファンタムを用いた安全性実験を行ない、安全性が確認された。この安全性実験の結果をもとに、本学附属病院の倫理委員会より承認を得た。現時点ですでに8人に対して頭皮脳波-頭蓋内脳波-fMRIの同時計測を実施した。取得したデータを用いて、MRI由来のアーチファクトを除去し、脳内高周波振動を検出する方法を開発しているところである。
前述安全性実験より貴重なデータが得られたため、その結果をまとめて国際誌へ現在投稿中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K09368
- 体系的課題番号 : JP20K09368
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Joint CNS and JCNS Subspecialty Webinar Series: Functional/Epilepsy 2021年3月6日 招待有り