共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2025年3月

僻地・小規模校における家庭科教育に関する研究 ー異校種間の情報共有を視点としてー

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)
  • 伊波 富久美,分担者,小林博典

課題番号
20K02829
体系的課題番号
JP20K02829
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

【本研究の目的】地方の公立小・中学校では、人口減少による学校の小規模化、交通網が発達していない現状、小・中学校が点在している地理的特徴といった 複数の要因が重なって、異校種での指導内容やそこでの学びの実態を把握することは難しい。とりわけ、中学校家庭科のように学校に担当教員が1人しかおらず、さらに他教科教員が家庭科も兼担しているケースも少なくない状況では、授業改善を図るために教員同士で情報交換しようとしても物理的距離が大きな阻 害要因になる。そこで本研究では,小規模校における家庭科の学びが継続的に深まり、自己の学び を見つめることのできる授業の実現に向けて、小・中学校の異校種間に共通するツールを用 いて情報を蓄積・共有及び活用し、指導内容の精選及び授業構成・改善を図るシステムを構築する。そして実施した授業の分析等を行うことによって、その有効性を検証し今後の課題 を明らかにすることを目的とした。
【令和3年度研究概要】1.家庭科 で情報共有を行う上での学習環境についての調査:異校種間での情報共有にはICTの活用が重要であり、宮崎県におけるインターネット環境等について状況調査を行った。通信速度などの物理的な環境整備のみならず、支援員の配置や教員研修が十分ではないなどの現状と課題が明らかになった。2.家庭科授業における教師及び生徒のICT活用状況の把握:家庭科において先行して実施されている高校でのICT活用状況を調査した。その結果、教師からの情報提供には積極的に活用されていたが、ICTの双方向を生かした授業になっていない実態が明らかになった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K02829
ID情報
  • 課題番号 : 20K02829
  • 体系的課題番号 : JP20K02829

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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