2012年4月 - 2015年3月
乳癌進展における微小環境シグナリングのリン酸化プロテオミクス解析と組織での可視化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
- 課題番号
- 24390087
- 体系的課題番号
- JP24390087
- 配分額
-
- (総額)
- 18,980,000円
- (直接経費)
- 14,600,000円
- (間接経費)
- 4,380,000円
- 資金種別
- 競争的資金
癌がより悪性度を増す段階である癌進展には、癌細胞の変化だけではなく、周囲の間質も重要な働きをしている。癌間質には細胞外マトリックス(ECM)と増殖因子などで形成される特異な微小環境が存在している。癌間質に特異なECMのひとつとしてテネイシン-C(TNC)が知られており、TNCは癌細胞のみならず間質細胞にも様々な効果を示す。TNCが引き起こす細胞内シグナルのリン酸化プロテオミクス解析から、SRCの活性化が特徴的であり、その下流にある数種の分子のリン酸化は乳癌組織の切片で検出でき、癌細胞のみならず間質細胞にも存在していることが明らかとなった。癌間質の微小環境を標的とした治療法の開発が期待される。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 24390087
- 体系的課題番号 : JP24390087