論文

2018年6月

超高齢社会の到来と神社に関する意識への影響

第4回「神社に関する意識調査」報告書
  • 黒崎浩行

開始ページ
115
終了ページ
121
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(その他学術会議資料等)

神社本庁総合研究所が行った第4回「神社に関する意識調査」の結果を、「超高齢社会の到来」という観点から分析する。回答者の「年齢」に注目して10年前に行われた第3回の結果と比較すると、高齢者ほど神社への具体的かつ肯定的な印象をもつ人の割合が高い傾向があることは変わらないが、第3回の30〜40代に見られる低い傾向が今回の40〜50代に移行していることがわかる。高齢者単独または夫婦のみ世帯に注目して年中行事と氏神の認知および参拝頻度ならびに伊勢神宮の認知を分析すると、年中行事に関しては他の世帯に比べて全体的に低い割合となっているが、初詣・お正月に関しては有意差が見られず、氏神や伊勢神宮の認知は高い割合となっている。地域の神社や家庭の神棚が、高齢社会にともなう苦しみ、悩みに向き合うための回路を開いていると考えられる。