2018年5月
生殖補助医療にて妊娠,生児を得たリベド血管症の1例
産婦人科の実際
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- 巻
- 67
- 号
- 5
- 開始ページ
- 585
- 終了ページ
- 589
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.18888/sp.0000000445
- 出版者・発行元
- 金原出版(株)
<文献概要>リベド血管症は下肢を中心に疼痛を伴う網状斑を生じ,潰瘍を形成する原因不明の疾患である。その病態には血栓形成による血行障害との関連が示唆されている。今回,リベド血管症で治療中の症例に生殖補助医療を行い,妊娠および生児を得た1例を経験した。症例は36歳女性,未経妊。28歳時にリベド血管症の診断を受け,治療開始された。生殖補助医療を希望して当院紹介となる。採卵後に卵巣過剰刺激症候群を発症し,入院加療を要したが,ホルモン補充周期の凍結融解胚移植で妊娠成立した。リベド血管症に対する治療を継続したことで,臨床症状が増悪することなく順調な妊娠経過をたどり,生児を得た。リベド血管症と妊娠,分娩についての報告例はいまだ少なく,今後の症例の蓄積が望まれる。
- ID情報
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- DOI : 10.18888/sp.0000000445
- ISSN : 0558-4728
- 医中誌Web ID : 2018240175